杉江製陶所タイル保存活用委員会
「杉江製陶所タイルテラス」竣工
常滑市 ワークセンターかじまクレイパーク内
竣工:2023年3月25日
設計:水野太史建築設計事務所
施工:上中建築株式会社
杉江製陶所保存活用委員会は、2022年12⽉、杉江製陶所⾒本室の「無釉モザイクタイル・パネル32 種」「クリンカータイル・パネル20 種」「タイルテラス建設⼯事費」の、常滑市福祉協議会が運営するワークセンターかじま様への寄贈を完了いたしました。
2023 年3 ⽉25 ⽇、⾒本室無釉モザイクタイルはワークセンターかじま前庭のクレイパーク内に第1 ⾒本室の床をそのまま再現した「杉江製陶所タイルテラス」として竣⼯され、⼀般公開が開始されました。解体から⼀年を待たずして、このように保存活⽤の結果を出せましたことは、ひとえにみなさまのご⽀援のたまものであり、感謝の気持ちでいっぱいです。
見本室タイルは、パネルによって裏面の状態が異なり、タイルテラスとして再構築するに当たっては施工の上中建築株式会社さまに大変なご苦労をおかけしました。素晴らしい平面に仕上げてくださった上中建築さまに、心よりお礼を申し上げます。
ワークセンターかじまさんは障がい者の就労支援を行う施設で、現在は「宅配お弁当」「焼き菓子」「クラフト」「INAXライブミュージアムさん泥団子の種づくり」の4つの活動が主軸になっています。
「生きる 働く 楽しく 暮らす」をコンセプトに、利用者のみなさんの個性や才能を活かしながら、地域と結びついた活動を展開しておられ、現在、施設をさらに地域に開かれた場所にするための「ワークセンターかじま改修プロジェクト」が進行中。クレイパークへの「杉江製陶所タイルテラス」設置もその一環です。
隣接する「かじまの大きい公園」と「ワークセンターかじま」の一体感を高め、誰でも「杉江製陶所タイルテラス」を観て触れることが出来るように造っていただけました。どうぞ遊びにいらしてください!shop「トコトコ」では、美味しい焼き菓子、焼き物作品のほか、ブックレット「㊉杉江製陶所:タイルテラス篇」もご購入いただけます。
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竣工式当日は、ワークセンターかじまリノベーションプロジェクト・ディレクター/デザイナーの高橋孝治さんによる序幕にはじまり、常滑市社会福祉協議会会長・桒山和弘さま、タイルテラス設計者の水野太史さんからご挨拶、杉江製陶所文書から受注のやりとり文書が発見された老舗タイル商社・平田タイルの平田雅利さまから祝辞をいただき、寄贈者の杉江明子さんから祝辞をのべさせていただきました。
また同日、名古屋スリバチ学会さんが常滑フィールドワークを企画くださり、杉江製陶所タイルテラスへゴール。また、実行委員会が借り切った「にざまつ」さんでは、タイル・フロッタージュのワークショップ、杉江製陶所グッズ物販会、スライドトーク、懇親会とが開かれ、楽しい2日間となりました。
タイルテラスには、タイル見本室の在りし日の姿と、クラウドファンディング1000人と有志のご支援によりこの移設が可能になったことを記した銘板を設置いたします。みなさま、ご支援ほんとうにありがとうございました。