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常滑中学校「思い出煙突広場」竣工式

解体された杉江製陶所の煙突の煉瓦が寄贈され、常滑中学校の「思い出煙突広場」の煙突モニュメントになりました。設計は、実行委員会のひとり、水野太史さんです。

完成式の様子はNHK「おはよう東海」でオンエア。われらが杉江明子さんの挨拶全文です。

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ご紹介にあずかりました、東窯工業、旧杉江製陶所の杉江です。

なぜ、こんな長い自己紹介かというと、江戸時代から、杉江製陶所、東陽製陶、東窯工業と名前を変えて続いた会社だからです。みなさんのおじいちゃん、ひいおじいちゃんには㊉で伝わるかもしれませんね。

 

常滑は長い間窯業で栄えた町です。中学一年生でろくろの授業がある背景でもあります。私も40年ほど前に体験しました。常滑は今でこそ空港の町と呼びますが、昔は黒い煙を吐き出す煙突だらけの町でした。このモニュメントに使われている煉瓦は、その一つでおよそ100歳の煙突の煉瓦です。みなさんのひいひいひいお爺ちゃんくらいの歳ですね。昨年の夏に解体されて煙突としての歴史を止ました。

解体は一瞬でした。全ての事に通じますが無くす時は一瞬ですが、残すことには積み重ねる努力が必要になります。その努力は新しい何かを生み出します。古い煙突がいまここで新しく、みなさんの歴史を繋いでいく役目を得たことは私にとって大変誇らしく、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

この広場は今年が歴史の1ページ目になります。まさに卒業生のみなさんの歴史です。みなさんの子供たち、孫たちと繋がる歴史になりますよう。ご卒業おめでとうございます。こころよりお祝い申し上げます。

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